水には、上水、中水、下水の3種類があります。
上水と下水に関しては身近なものですからご存じでしょうが、「中水」という言葉は馴染みがないかもしれません。
それぞれを簡単に説明すると、
●上水:水道水など、飲用に適した水を供給する水道のこと
●中水:水洗トイレの用水や公園の噴水など、飲用に適さないが雑用、工業用などに使用される水道のこと
●下水:生活排水や産業排水、雨水などの汚水を終末処理場に集約し処理する施設全般のこと
という分け方になります。
それぞれを、もう少し詳しく見ていきましょう。
【水の種類(1)~上水について】
上水とは、飲むことができる水を供給する水道および設備全般をさします。
水源(原水)は主に3つ。
(1)地表水:川や湖、ダム湖水など
(2)伏流水:浅い地中を流れる水
(3)地下水:浅井戸水や深井戸水
この水を、家庭や工場などの蛇口に届けられるまでに、さまざまな殺菌処理が行われます。
一般的な水道局では、大腸菌は一切検出されないこと、人体に有害な物質(カドミウムや水銀など)は影響を与えない許容値以下であることなど、チェック項目をクリアした水のみが供給されることになっています。
当社が提供する「地下水活用システム」においても、飲料水基準51項目および建築物衛生法(旧ビル管理法)を完全クリアした水質のおいしい水を提供しています。
【水の種類(2)~中水について】
中水とは、飲むことはできないが人体に影響を及ぼさない形で再利用される水のことです。水洗トイレや工業用水などに利用されます。
原水は主に3つ。
(1)雨水:大型施設では水洗トイレ用に使用されるケースが多い
(2)雑排水:し尿、厨房排水を含まない排水(工業用水など)
(3)厨房排水:厨房排水除害施設を設け、その処理水を利用
このほか、トイレの排水を利用するケースもありますが、感染症を防ぐなど特別な配慮が必要です。
水の再利用、水道料金のコスト削減などの観点から、中水は最近注目を集めています。
特に大規模な都市開発が進むエリアでは、雨水浸透施設と水再利用施設を兼ねた中水道の設置が義務付けられるところもあり、大雨のとき流出量の調整や上水使用量の減少などが期待されています。
【水の種類(3)~下水について】
雨水や汚水(水洗式便所からのし尿や、家庭における調理・洗濯で生じる生活排水、事業所からの産業排水など)を、地下水路などで終末処理場に集約し処理されたのち、公共用水域へ排出するしくみのことです。
水は河川などに排出され、上水道にも使われることになります。
現在、日本の上水道は普及率98%という高い数字ですが、下水道については76%にとどまっています。世界的にみると高水準ではありますが、下水道のさらなる普及も進んでいます。
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