TOP>災害に備える ~井戸と非常用給水袋と造水機について~
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この度、熊本地震で被災された皆さまへ謹んでお見舞いを申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

2016年4月14日より続く熊本県を中心とした大規模な群発地震は、現在(5/31)に至っても収まっていません。東日本大震災から約5年、改めて非常時に備えることの大切さが意識されるようになりました。

 

当社は熊本地震で被害を多く受けた九州地方においても、いくつかの井戸設備を管理・メンテナンスをしています。その中の一つ、普段ホテルに給水している設備で地域給水活動を実施しました。

 

震災に強い井戸設備

以前、『災害時に水が必要な本当の理由…』ブログ記事でもご紹介したように、井戸設備は通電さえしていれば稼働します。日本さく井協会の平成24年度の報告によれば、東日本大震災の被災地においても94.6%の井戸が通常通り使用できました。井戸は地震に強く災害時に頼りになる存在なのです。

 

震災と水

報道機関にも多く取り上げられたように、水の確保は被災後の再優先課題の一つです。飲み水・手洗い・トイレなど水は人が生活する上で欠かせません。体内の水分不足は心筋梗塞やエコノミー症候群など、時には命に係わる重大な病気へつながります。厚生労働省は一日に必要な水を飲水だけでも3リットル/人としていますが、水道から水が出なくなった地域で家族全員分確保することは容易ではありません。

 

熊本市内での活動

当社の地下水活用システムをご導入いただいているお客様は4月17日から給水活動を実施しました。地震発生後、弊社の技術員が現地へ駆けつけ、井戸の状態を確認して問題がないと判断した上での支援活動です。「水がもらえる!」という情報がSNSや口コミで広まり、多くの周辺住民の方々にご利用いただきました。

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水を運ぶ

水は1リットル=1kg、3人分の飲み水なら9リットルですから約10kgです。飲み水だけでもこれだけの量を毎日運ぶのはかなりの重労働です。さらに被災地では水を運ぶための容器が不足していました。そこで活躍したのが、当社で取り扱っている“アクアリュック(背負い式給水袋)”です。このアクアリュックを被災地で配布し、給水を行いました。バケツや鍋で運ぶには重い水も、背負うことができればお子様や女性でも運べます。熊本地震以降、非常時に備えて備蓄しておきたいとお問合せが急増しました。

 

命を守るために

 普段は当たり前にそこにある水も、被災地では生命を守る貴重な資源へと変わります。今回の熊本地震では、エコノミー症候群で亡くなった方もいらっしゃいます。原因は一つに特定できませんが、対策として水分を十分に補給することが推奨されてています。水で護れる命があります。今後の災害対策として地下水の利用をどうぞご検討ください。


【リンク】

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