
近年注目されるようになった災害対策用井戸(防災井戸)や非常用造水機ですが、災害時に“水”が必要な理由は大きく分けて下記の2点です。
1.衛生環境を整える
●体を清潔に保ち、感染症を予防する。
●食中毒を予防するための手洗い。
●トイレ使用するための水。
2.飲用水
●脱水症状を防ぐ。
●水分不足により血流が悪くなるのを防ぐ。
(血流が悪くなると様々な病気を引き起こす)
【衛生環境が被災者に与える影響】
地震災害で水を必要とする場面といえば、真っ先に飲用水と思ってしまいがちですが、実は、被災者の健康状態に大きく影響を与えるのは、水が使用できないことによる衛生環境の悪化です。厚生労働省が発表している『避難所生活を過ごされる方々の健康管理に関するガイドライン』でも、病気や感染症予防の為に体を清潔に保つこと、食中毒予防の為にトイレ後の手洗いを行うことが示されています。また、水が使えない環境が、被災した方々のストレスとなります。しかしながら、実際の被災地では、約3割の死亡原因が「避難所等における生活の肉体的・精神的疲労による関連死」と復興庁から発表される程、十分な生活環境を整えるに至っていませんでした。
【飲料水として】
もちろん、健康状態を保つためには水分補給も不可欠です。成人一人当たりが一日に必要とする水分量は3.0ℓ(政府広報オンラインより)。さらに、水を十分に補給できない環境が、尿路結石や感染症、心筋梗塞、エコノミー症候群の原因になるともガイドラインでは言及しています。常に過度なストレスを感じている被災者の方には、安心して飲める水・安心して摂れる食事が必要です。
【井戸は地震に強い!】
そして井戸が注目される理由の一つとして、地震後も水を揚水できる強さです。社団法人全国さく井協会の平成24年度の報告によれば、東北大震災で被害を受けた6県にある261井戸のうち、地震発生後も従来通り使用出来た井戸が213井戸(81.6%)、障害が現れた後も使用出来る井戸が34井戸(13.0%)合わせて94.6%が大震災後も使用が可能だったということです。また、実際に弊社が提供している地下水活用システム・装置で地震の影響により停止した物件は0件でした。
【非常用造水機の活躍】
東日本大震災発生後、弊社では造水機を現地に運び入れ、被災した小学校にて給水活動を実施致しました。小学校近隣にお住まいの方、避難所で過ごされている方から口コミが広がり、多くの被災者に利用して頂きました。清潔な容器をお持ちでない方には、給水袋のご提供も行いました。
【これからの災害対策にぜひご検討下さい。】
2016年3月11日で東北大震災から5年が経ち、以前にも増して防災対策への意識が高まっています。ただ飲むだけでなく、健康を守るためにも水は必要不可欠です。災害等の緊急時に対応する為、地下水活用システム・非常用造水機を是非ご検討下さい。
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その他リンク
●地下水活用システム
●製品紹介(造水機)
●製品紹介(給水袋)
●厚生労働省「避難所生活を過ごされる方々の健康管理に関するガイドライン」